避難輸送車両が確保できない、混雑で到着が遅れる、避難者が自家用車で勝手に避難する・・・緊急時に想定されるあらゆる事態に対応した避難計画を提案します。
緊急時のリスクを事前に具体的に把握する
市民の避難行動のリスク
・市民が緊急事態を知らされると、予期していない様々な行動を
とる可能性があります。彼らの行動がもたらす避難リスクにつ
いてあらかじめ想定します。
避難輸送手段のリスク
・運転手の不足など状況によって予定通り確保できない可能性
があります。輸送手段の不足がどの程度起こりうるかを把握
します。
避難時間を把握する(避難時間推計)
・上記リスクを把握した上で、様々な状況を想定した避難状況シミュレーションを実施し、避難時間を把握します。
・避難時間を把握しておくことで、市民のリスクを最小限にする避難計画を策定できます。
・避難時間は、準備期間と移動時間に大別されます。これらを短縮することで、効率的で安全な避難計画となります。
避難時のリスクを最小化する避難計画
準備期間の最小化
・準備時間は、災害対策本部が避難収容の体制を整えるまでに必要な時間と、市民が避難を開始できるまでの時間で決まります。
・避難収容の手続きや車両の手配方法が非効率的だと、準備時間は長くなります。
・また、市民が避難指示に気がつくのに時間がかかったり、避難時にどうしてよいか迷うなどして迅速に行動できない場合にも準備時間は長くなります。
・これらの準備時間を最小化するために、災害対策本部で準備すべき避難車両手配の計画や、住民に適切な判断をさせるための避難マニュアルを準備しておくことが重要となります。
移動時間の最小化
・移動時間は、集合場所から避難所までの移動時間です。
・非常時においては、市民の自家用車による自主的な避難などにより道路が混雑する可能性があります。
・避難経路上に混雑が発生すると、移動時間が増大し円滑な避難が行われない可能性があります。
・災害対策本部にとって、混雑の可能性をあらかじめ予測した上で準備された緊急車両の走行経路計画や交通規制計画は、市民の安全な避難のために重要な役割を果たします。
避難計画検討実績
・原子力発電所における避難計画 | 35地域 |
・化学兵器処理施設における避難計画 | 4地域 |
・ハリケーンに関する避難計画 | 2地域 |